風の祭事記 風の旅人祭り訪問記
風の祭事記#26

厚狭川流しびな

寝太郎の里と知られる山陽小野田市で行われる流しびなです。手作りの船の流しびなが厚狭川に流されます。

・開催場所 :厚狭天満宮と厚狭川(山陽小野田市厚狭)
・開催日時 :2019年3月9日(土)
・行事内容 :流し雛
・備考 :2018年訪問

*過去の訪問記録です。開催日、場所、内容など変更されている場合があります。

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* 厚狭川流しびな訪問記 *

・厚狭川流しびなについて

厚狭の旧山陽道の町並みの写真
厚狭の旧山陽道の町並み

古い商家や酒蔵などが並んでいます。

山口県の西部に山陽小野田市があります。山陽町と小野田市が合併してできた市なのでちょっと長い地名になっています。

旧山陽町の中心だったのが厚狭で、旧山陽道沿いには古い町並みが残り、町を北から南に厚狭川が流れています。ここ厚狭では・・・という前に何て読むの?という人も多いかと思います。「あさ」と読みます。

ここ厚狭は寝太郎の里としても知られていて、JR厚狭駅には大きな三年寝太郎の像があり、各所で寝太郎の像やイラストを見かけます。面白いのが駅の西側の住所が寝太郎町となっていることでしょうか。手紙のあて先が寝太郎町となっていたら思わず笑みがこぼれそうです。

寝太郎とは簡単に書くなら、寝てばかりで仕事をしない老人がいて寝太郎と揶揄されていましたが、後に厚狭川に大きな堰を造って水を引き、地域の発展に貢献したといった感じの話です。あくまでも伝説で架空の人物だったとされていますが、実際に堰が設けられて村が発展したのは事実で、この地域では人気の昔話となっています。

厚狭川流しびな 厚狭天満宮の写真
厚狭天満宮

神事や太鼓の演奏が行われます。

厚狭ではひな祭りの前後の2週間ぐらいの間、厚狭商店街の店舗や民家などにおひなさまが飾られ、それを見て回るといった厚狭寝太郎の里おひなさまめぐりが行われます。その行事の一環として厚狭川で流しびなが行われます。

流しびなの会場となっているのは厚狭天満宮です。旧山陽道よりも少し北側の厚狭川左岸にある神社です。厚狭毛利家の助言によって萩の金谷天満宮の分霊が勧請されたことに始まり、その後堤防の守護神としてこの場所に遷宮されました。

神社で15時から神事が行われ、その後に地元の団体によって太鼓の演奏やダンスが行われ、その後に子供たちの無病息災を祈り流し雛が行われます。

流しびなが行われるのは天満宮前の厚狭川です。ここ厚狭では2010年7月に豪雨災害が起き、大きな被害を受けました。その後に行われた厚狭川の河岸や堤防の工事のために5年ほど流し雛は中断していましたが、工事が終了した2018年から再び行われるようになりました。再開するにあたって河岸に流しびなをするためのテラスが新たに設置されました。

厚狭川流しびな 流し舟の写真
流し舟

ここでは紙の船にお雛様が乗っています。

厚狭の流し雛では紙を折って作った船にお雛様が乗っています。手作りのおひな様で、人形は手書きで家族の人数だったり、内裏様だったり、願い事の紙だけだったりと思い思いに乗せていました。

流しびなに参加する場合は、まちなかギャラリーで無料で作ることができ(10時~14時半)、また当日持参してもいいようです。

・行事の様子

厚狭川流しびな 流しびなのお祓いの写真
流しびなのお祓い

流しびなをお祓いします。
風が強かったので関係者が懸命に押さえていました。

厚狭川流しびな 寝太郎太鼓の演奏の写真
寝太郎太鼓の演奏

寝太郎や地域の人々が見守る中で演奏が行われます。

流しびなは厚狭天満宮で15時から行われます。14時半からの受付では社殿前の台の上に流しびなを置いていきます。15時から神事が行われ、最初に宮司さんによってその流しびなのお祓いが行われ、そして流す人や参拝者のお祓いが行われます。

その後、境内で寝太郎太鼓の演奏が行われます。最初に小学生の演奏で、その後にもっと上のお兄さんお姉さんの演奏が行われます。

厚狭川流しびな テラスでのダンスの写真
テラスでのダンス

地元のダンスチームによるダンスです。

境内でお祓いと太鼓の演奏が行われると、流しびなが行われる厚狭川へ移動します。流しびなを行う前に地元のダンスチームのダンスがテラスで披露されます。

川に設置されたテラスといった舞台なので見栄えはいいのですが、ダンスを行うにはちょっと狭いかなといった感じでした。

厚狭川流しびな 天満宮と流しびなの写真
天満宮と流しびな

天満宮前の河畔で行われます。

厚狭川流しびな 流しびなの様子の写真
流しびなの様子

流しびなのために設置されたテラスで行われます。

厚狭川流しびな 流しびなを行う子供たちの写真
流しびなを行う子供たち

着物を着せてもらって流しびな。親の方がうれしそうでした。

ダンスが終わると流しびなが行われます。テラス自体がそんなに広くないので、混雑や安全性を考えて少しずつ降りてきて、順番に流していくといった進行になります。

テラスは流しびなのために設置されただけあって円形の階段に台形のテラスとおしゃれな感じです。前日に雨が降った影響なのか、テラスの淵まで水がきていたのは予定外のことかもしれません。

全部で30人ほどが流しびなを行いました。着物姿の子ども多く、春らしい様子を多くの人が橋や堤防の上から眺めていました。

・感想など

厚狭川流しびな 着物での流しびなの写真
着物での流しびな

着物姿で流しびなを行う女の子はいい絵になります。
新聞社の人が頑張って写真を撮っていました。

大きな災害を受け、しばらく中止していた流しびなが再開された年に訪れたので、関係者のうれしそうな様子、地域の人の待ちわびた様子がとても印象的でした。

流しびなのためにわざわざ設けられたテラス。その真っ新なテラスで地域の人々に見守られながら行われる流しびな。とても地域で大切にされている行事だと感じました。

ー 風の旅人 ー (2018年訪問)

*** この項目の情景素写 ***

  • <厚狭川流しびな 情景素写2018(準備中)>

行事の様子を写真で紹介しているページです。

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* その他、周辺観光など *

厚狭寝太郎の里おひなさまめぐり 振袖道中の写真
振袖道中

着物姿の親子などが旧山陽道を歩きます。

厚狭では厚狭寝太郎の里おひなさまめぐりが行われています。流しびなの日はイベント日で多くのイベントが行われています。

きもの館では親子で着付け体験ということが行われ、午前中には着物で町を歩く振袖道中が行われます。流しびなに着物を着た参加が多いのは、その参加者が流しびなにも参加しているからです。

この他、旧山陽道沿いにある永山酒造では蔵開きが行われ、酒粕の詰め放題が行われ、多くの人でにぎわいます。

* 情報、アクセス等 *

・厚狭川流しびなの概要

・開催日時2019年3月9日(土) (毎年3月第二土曜日)
・開催場所厚狭天満宮(山陽小野田市厚狭1-15-1)前の厚狭川
・行事内容流し雛
・スケジュール15時から
・アクセス等JR厚狭駅から徒歩圏内。無料駐車場有。
・備考当日訪れて行事に参加することができます。
・関連サイト

*年によって、或いは当日の天候などといった諸事情によって開催日時や場所、イベント内容が異なる場合があります。
訪れる際には最新の情報を入手されることをお勧めします。

* 地図 *

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風の祭事記#26 厚狭川流しびな 2019年3月更新