風の祭事記 風の旅人祭り訪問記
風の祭事記#7

取手ひなまつり

水戸街道の宿場町として栄えた旧取手宿を中心に取手ひなまつりが行われます。町の各所にお雛様が飾られ、イベント日には縁日が開かれ、園児によるひなパレードなども行われます。

・開催場所 :茨城県取手市街
・開催日時 :2019年2月20日(水)~3月3日(日)
・行事内容 :雛めぐり、パレード、縁日
・備考 :2010年、2013年訪問

*過去の訪問記録です。開催日、場所、内容など変更されている場合があります。

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* 取手ひなまつり訪問記 *

・取手ひなまつりについて

取手ひなまつり 旧取手宿本陣染野家住宅の写真
旧取手宿本陣染野家住宅

水戸徳川家から本陣に指定され、かつては宿泊場所として使用されました。

江戸から水戸へ続くのが水戸街道です。現在の国道6号線になるのですが、今では市街地を迂回するバイパスが多く造られていて、6号線を通っていても旧街道の面影を探すのは困難です。

その水戸街道の東京から見て茨城県の入り口、ちょうど利根川を渡ったところにあるのが取手の町です。古くから利根川の水運と陸の街道の要所として栄えた町で、千住から数えて6番目の宿場が置かれていました。今でも取手宿の本陣として使われた古い建物も残っています。

取手ひなまつりのパンフレットの写真
取手ひなまつりのパンフレット

以前は取手宿ひなまつりという名称で、期間も長く行われていました。

ここ取手では「とりでつるし飾り祭り」というひな祭りが2005年から行われるようになり、2010年からは装いを新たに「取手宿ひなまつり」として開催される事になりました。ひな祭りの規模が一段ステップアップしたというところでしょうか。その後、気がついたら「取手ひなまつり」と名が変っていました。詳しい事情は知りませんが、取手宿があった通り付近ではなく取手全体といった意味合いでの変更なのかもしれません。

現在の取手ひなまつりは2月中旬頃から3月3日のひな祭りの日まで行われます。期間中にはお店や公共施設などにお雛様やつるし飾りが飾られ、それを見て歩くひな巡りをすることができます。

期間の週末にはイベントも多く行われていて、幼稚園児によるひなパレードや取手本陣で日本の伝統芸能の鑑賞会といったイベントや、商工会による取手ひなまつり縁日や大師通りでの取手街道商人縁日などといった縁日も開かれます。

またキリンビール取手工場が協賛していて、イベントの日に工場を訪れると、ひな飾り見学と工場見学を行うことができ、見学後にビールの試飲も楽しめたりします。

・行事の様子

取手ひなまつり 取手福祉会館の展示の写真
取手福祉会館の展示

メイン会場で商工会女性部の展示がしてありました。
縁日の日には駐車場に食べ物を中心に多くの出店が並びます。

取手ひなまつり 新六本店の展示の写真
新六本店の展示

本陣通り沿いにある奈良漬けのお店です。
裏の蔵にもたくさん飾られています。

取手ひなまつりは雛めぐりが主体のひな祭りとなり、訪れたときは協力店が100軒以上もあって驚きましたが、一部の固まった地域にあるのではなく、駅の反対側や更には隣り駅といった遠方にも半数近く点在していました。観光客が全部とまではいかないにしてもそれなりに回ろうとするなら、それこそ一日がかりになってしまいます。

見どころは旧本陣のある本陣通り付近に多く、古くからの蔵造りの田中酒造店や奈良漬けの新六本店では蔵を利用した展示を行っていて、取手ひなまつりでは外せないスポットです。

商工会館やメイン会場の福祉会館にも少し大掛かりな展示があります。その他では協力しているギャラリーではアート的だったり、創作人形だったりと素敵なお雛様の展示が行われているので、のぞいてみるといいかと思います。

取手ひなまつり 駅の通路(ギャラリーロード)の展示の写真
駅の通路(ギャラリーロード)の展示

ちょっとしたギャラリーのようになっていました。

印象的だったのが、駅の東西を結ぶ通路です。ギャラリーロードと名付けられていて、普段から展示などが行われているようですが、ここにもつるし飾りやさをり織りが飾ってあり、素敵な空間となっていました。味気ないコンクリートの道だったり、広告ばかりになりやすい駅の通路もこういった利用方法があるのですね。特につるし飾りは華やかな感じがするので、通路を歩くとちょっと楽しい気分になれるかもしれません。

取手ひなまつり 縁日の様子の写真
縁日の様子

野菜なども売られていました。

取手ひなまつり さをり織りの段飾りアートの写真
さをり織りの段飾りアート

長禅寺の階段に鮮やかなさをり織りが敷かれ、目を楽しませてくれます。

期間中の週末には駅前では取手駅前商店会によって取手街道商人縁日が、商工会ではひなまつり縁日が行われます。

取手街道商人縁日では採れたての地元の野菜や地元の食品などが大師通りに並びます。イベントも行われていて、駅前ではダンスパフォーマンスや演奏なども行われます。

縁日は以前アートバザールとして行われていて、その時に長禅寺の階段にさをり織りが飾られたのですが、それは今でも継続されていて、縁日の日に訪れると鮮やかなさをり織りの段飾りを見ることができます。下から見るとカラフルな色の滝のように見え、上から見るとカラフルな滑り台のように見えます。

この日にはキリンの取手工場では雛飾り見学のほかに工場見学(30分)もでき、中心部から無料のシャトルバスも運行されます。普段飲んでいるビールがどう作られているのか、興味があれば訪れてみるといいでしょう。見学後にはビールの試飲ができます。

取手ひなまつり ひなパレードの様子の写真
ひなパレードの様子

幼稚園の園児によるパレードが行われます。

取手ひなまつり 旧取手宿本陣での鑑賞会の写真
旧取手宿本陣での鑑賞会

舞踊や邦楽などの演目が行われます。

縁日の日に合わせて日にちや時間が決まっていますが、ひなパレードや鑑賞会も行われます。

ひなパレードは公開抽選で選ばれたお内裏様、お雛様たちと幼稚園児によるパレードです。お内裏様とお雛様を乗せた山車を先頭に仮装した大勢の園児が取手駅前から八坂神社までパレードし、神社ではお祓いを受けます。

旧取手本陣では日本の伝統芸能の観賞会が行われます。年によって違うのでしょうが、舞踊だったり、邦楽だったり、歌舞伎だったりと演目も様々です。人気があるようで訪れたときは多くの人で席が埋まっていました。

・感想など

取手ひなまつり ギャラリーに展示されていたおひな様の写真
ギャラリーに展示されていたおひな様

蓮の果托を利用したお雛様です。茨城には多いです。

雛巡りイベントというのは都市部ではなかなかやりにくいイベントです。地方のように町興しといった大義名分も掲げられず、協賛店も集まりにくいですし、何より特徴が出しにくいです。

訪れる方としても都会的な町並みを歩いていても日常からの開放感がなく、ここしかないといった特別な何かがないと足が向きにくいものです。

取手は都会というわけではないけど、ひな巡りを行うには少々風景が都会というか、普通過ぎるかなといった印象でした。

それでも商工会を中心につるし飾りが各所に工夫して飾られ、田中酒造店や新六本店といった古い蔵造りの建物での展示、各所のギャラリーでの展示など楽しめる内容となっています。

週末には縁日やひなパレードなどイベントも多く行われ、キリンビールの工場見学もでき、気軽に訪れて楽しむのにちょうどいい感じのひな祭りといったところでしょうか。

ー 風の旅人 ー (2010年、2013年訪問)

*** この項目の情景素写 ***

行事の様子を写真で紹介しているページです。

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* その他、周辺観光など *

牛久シャトーの写真
牛久シャトー

国の重要文化財に指定されている明治中期の本格的な煉瓦造ワイン醸造所です。

取手は水戸街道と利根川が交差する交通の要衝です。東京方面からだとこのまま北に向かうのもいいし、東へ利根川を下っていくのもいいしと、次のプランが立てやすい町です。

東京方面からのお勧めは少し北の牛久。ここには明治中期の本格的な煉瓦造ワイン醸造所が残る牛久シャトーがあります。残念ながら2018年をもってワイナリーやレストランは閉鎖されましたが、国の重要文化財にも指定されている建物や資料館を見学することができます。

この他、牛久といえば大仏。駅からちょっと離れているのが難点ですが、車等アクセスが容易なら巨大な大仏も見に行ってみるといいでしょう。

* 情報、アクセス等 *

・イベントの概要

・開催日時2019年2月20日(水)~3月3日(日) (例年2月中旬~3月3日)
ひなまつり縁日、キリン工場見学(2月23、24日)、ひなパレード(2月23日)
・開催場所茨城県取手市街 メイン会場:取手福祉会館(取手市東1丁目1−5)
・行事内容雛めぐり、ひなパレード、ひなまつり縁日
・スケジュール各施設の営業時間内
・アクセス等JR常磐線取手駅より徒歩圏内。無料の駐車場有。
・備考縁日の日には施設間を結ぶ無料巡回バスが運行されます。
・関連サイト

*年によって、或いは当日の天候などといった諸事情によって開催日時や場所、イベント内容が異なる場合があります。
訪れる際には最新の情報を入手されることをお勧めします。

* 地図 *

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風の祭事記#7 取手ひなまつり 2019年2月更新