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スロータウン鯨ヶ丘ひなまつりのポスター

風の祭事記 ~祭り、イベント訪問記~

スロータウン鯨ヶ丘ひなまつり

レトロな感じの町並みが残る常陸太田市の鯨ヶ丘では鯨ヶ丘商店会を中心にひな祭りが行われています。

・場所 : 鯨ヶ丘商店街(常陸太田市)
・開催日時 : 3月中
・スケジュール : 展示時間は施設、店舗の営業時間内
・イベント内容 : 雛めぐり、ひな祭りイベント
・備考 : コンサートやダンスフェスティバルが行われる日があります。
*開催場所、日時、内容等は年によって異なる場合があります。

*** スロータウン鯨ヶ丘ひなまつりの写真 ***

スロータウン鯨ヶ丘ひなまつりの写真
鯨ヶ丘の象徴くじら屋

中心付近にあります。

スロータウン鯨ヶ丘ひなまつりの写真
風格のある蔵で営業する佐藤運動具店

外から見ると雛人形店に見えます・・・。

スロータウン鯨ヶ丘ひなまつりの写真
立川醤油店の本宅の展示

大きなお宅です。

スロータウン鯨ヶ丘ひなまつりの写真
立川醤油店のウサギたち

ウサギの人形がずらっと並んでいました。

スロータウン鯨ヶ丘ひなまつりの写真
鯨ヶ丘で一番古いヤナゼンのお雛様

天保時代のものになるようです。

スロータウン鯨ヶ丘ひなまつりの写真
郷土資料館のお雛様

可愛らしいお雛様が飾ってありました。

スロータウン鯨ヶ丘ひなまつりの写真
空き店舗を利用した展示

きれいな展示となっていました。

スロータウン鯨ヶ丘ひなまつりの写真
階段と踊り場を利用した展示

ひょうたんが置かれていたのが印象的でした。

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* スロータウン鯨ヶ丘ひなまつりについて *

鯨ヶ丘?どこだろう。最初名前を聞いたときは分かりませんでした。鯨が見える丘。それとも鯨漁が盛んだった港町にある丘。いずれにしても海岸付近なんだろうな。そう思ったのですが、なんと鯨ヶ丘は海岸から遠い内陸にある常陸太田市にありました。なぜに鯨・・・。

それは太田盛衰記によると、その昔日本武尊が東夷征伐のためにこの地を訪れた際に、丘陵の起伏があたかも洋上を泳ぐ鯨の背に見えたことから「久自」と名付け、それが久慈となり、鯨ヶ丘になったとか。まあその真偽のほどは分かりませんが、昔の人が丘陵状の台地を遠くから見て鯨の背の様に見えたのが由来となったといった感じのようです。

この鯨ヶ丘は常陸太田市の中心商店街となっています。それも明治~昭和時代に建てられた建物が多く残っているようなレトロな感じの商店街なのです。ここでは鯨ヶ丘商店会と常陸太田市商工会女性部太田支部の主催で旧暦に基づいて「スロータウン鯨ヶ丘ひなまつり」が行われます。旧暦で行うのはこだわりがあるようで、季節の行事や風習を古来からの和暦(旧暦)で行う事で、本来の意味や季節感が感じられる街にしたいという事のようです。

ひな祭りの他にも武者人形を飾ったり、広場に鯉のぼりを飾る端午の節句。月見飾りや昔使っていた道具や農機具などを展示する十五夜などといった季節の行事も行われています。また古いたたずまいを残す鯨ヶ丘地区は、先人たちが残してくれた文化や歴史が数多く残されています。この地区を訪れる人達にゆったりとした時間と空間を楽しんでいただけることを目的としてスロータウンといった名が付けられているようです。

ここのひな祭りはレトロな家々に飾られているお雛様を見て歩くといった雛めぐりタイプのひな祭りです。町歩きと共にお雛様も楽しめるというのは真壁に通じる部分があるでしょうか。やはり古い町並みに飾られるお雛様は雰囲気がよく、いいものです。古くから行っているのかと思ったら、平成21年からとまだまだ始まって間もないひな祭りでした。参加している店舗などは約48店。全部で約120セット飾られているそうです。

見所は鯨が丘で最古となる天保7年の雛人形が展示してあるヤナゼン、昭和10年のひな人形は朱色と金色に輝く寝殿つくりのひな人形が展示してある大和田時計本店、凝った展示を行っているオープンギャラリー倉、古き良き時代を感じさせてくれる立川醤油店の本宅の展示に梅津会館郷土資料館の展示などです。全部見たわけはないので、まだ他にもいいお店などもあるかと思います。

ただここも震災でかなりの被害を受けた町です。震災の翌年に訪れたのでひな人形が壊れてしまったり、余震を警戒して大規模な展示を見合わせたり、或いは建物の工事を行っていたりと苦労の中開催しているのが伝わってきました。過去に訪れた人、そして来年以降に訪れる人とは感想や印象が違うものになるかと思います。

イベントとしては鯨ヶ丘商会によるスタンプラリーが行われています。お雛様が飾られているお店の前に案内板があり、そこにスタンプがつるされています。それを台紙に押していくといったものです。20個集めると鯨ヶ丘オリジナルポストカード(絵ハガキ)が先着2千名限定でもらえます。飽きっぽい子供と一緒に散策する場合、くまなく見て回ろうと思っている人、収集癖のある人などにはこういうさりげない楽しみがあると散策にも楽しみが増えそうです。

また、鯨ヶ丘ふれあい広場にて和暦のひな祭りの日に近い週末に鯨ヶ丘夜市屋台村が行われたり、鯨ヶ丘楽市や湯茶接待、鯨ヶ丘ダンスフェステバルなどが行われる日もあります。その他蔵を利用した会場でコンサートが行われたりと色々なイベントが行われています。

私が訪れたときは震災の翌年、散策していてもブルーシートに覆われている建物も幾つかあり、被害の深刻さを感じました。郷土資料館には震災の時の様子や被害の様子が展示してあり、そういったものを見ると震災の深刻さを身にしみて感じます。ぜひとも震災以前の活気を取り戻して欲しいと願います。

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<風の祭事記 スロータウン鯨ヶ丘ひなまつり 2012年3月初稿 - 2016年2月改訂>