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おんじゅくまちかど「つるし雛めぐり」のポスター

風の祭事記 ~祭り、イベント訪問記~

おんじゅくまちかど「つるし雛めぐり」

月の沙漠で知られる御宿町では小規模ながらつるし雛を展示したひな祭りが行われています。その展示はこの土地ならではといった個性的なものです。

・場所 : 御宿町一帯、おんじゅく屋(御宿町新町506-1)
・開催日時 : 2月中旬から3月上旬
・スケジュール : 展示時間は施設、店舗の営業時間内
・備考 : ーーー
*開催場所、日時、内容等は年によって異なる場合があります。

*** まちかど「つるし雛めぐり」の写真 ***

まちかど「つるし雛めぐり」の写真
青い吊し雛の展示

入った瞬間、おっ!と青さが目を引く展示でした。

まちかど「つるし雛めぐり」の写真
おんじゅく屋の展示

多くのつるし雛が展示されています。

まちかど「つるし雛めぐり」の写真
段雛と創作人形

テーマのある展示なので見ていて楽しいです。

まちかど「つるし雛めぐり」の写真
人形劇のような展示

子供も喜びそうです。

まちかど「つるし雛めぐり」の写真
月の沙漠記記念館の展示

ここにも多くの人形が飾られています。

まちかど「つるし雛めぐり」の写真
大漁旗と伊勢エビなどの吊し雛

港町といったつるし雛です。

まちかど「つるし雛めぐり」の写真
アワビやサザエの貝殻を利用した雛

この地域ならではの人形です。

まちかど「つるし雛めぐり」の写真
月の沙漠といった展示

雛人形とは関係ないけど、ここならではです。

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* まちかど「つるし雛めぐり」について *

房総半島の外側、外房にある勝浦のすぐ北側に御宿の町があります。御宿といえば漁師や海女の町としても知られていますが、海岸には砂浜も広がっていて海水浴場のある町としても知られています。その砂浜にはラクダに乗った王子と姫をあしらった一風変った像が建てられていて、訪れる人々の目に楽しませてくれます。この像は月の沙漠記念像で、大正12年に加藤まさを氏によって発表した有名な童謡「月の沙漠」は御宿海岸が舞台となっていて、その記念に建造されたものです。また月の沙漠記念館も像のすぐ近くにあります。

御宿では平成19年からまちかど「つるし雛めぐり」が御宿町商工会女性部を中心に行われています。すぐ南の勝浦のひな祭りは「かつうらビッグひな祭り」と名付けられて、雛人形の数で圧倒されるような大規模な展示がされていることから全国的に知名度のあるイベントになっていますが、ここ御宿のひな祭りはその影に隠れてというか、規模からしても小さく、まだまだ無名の存在といった感じです。

御宿のひな祭りは毎年2月中旬から3月3日まで行われ、「まちかどつるし雛めぐり」とあるように、吊し雛が中心となります。協賛店は20店ほどとあまり多くなく、そのまま吊し雛を販売している店が多いです。展示されている吊し雛は御宿町商工会女性部等が制作したもので、メイン会場ではつるし雛作成体験コーナーがあったり、つるし雛制作キットの販売も行われています。

メイン会場は国道128号線沿いにある「おんじゅく屋」です。ここでの展示が一番華やかで、多くの吊し雛、創作人形、そして段飾り雛も展示されています。もう1カ所「月の沙漠記念館」でも大規模な展示が行われていて、月の沙漠をテーマにした展示などは見ていて楽しいです。こちらにも足を運ぶことをお勧めします。それ以外は国道沿いの店を覗いた感じでは小規模な感じの展示となっているようです。期間中に特別なイベントは行っていませんが、スタンプラリーを行っていて、展示会場を回ると記念品がもらえるようになっています。

感想としては、こぢんまりとした感じのひな祭りといったところです。勝浦に比べると町の規模も小さく、身の丈にあった感じで行われているといった感じでした。ただ展示物は結構印象に残っています。特に青色。ひな人形や吊し雛というと赤やピンクの多い世界ですが、御宿では青の吊し雛が多く、それがとても印象に残っています。きっと生活に身近な海に関係しているのでしょう。

それから御宿を含め、外房は日本随一を誇るアワビの産地です。アワビの貝殻を利用したアワビ雛、サザエの貝殻を利用したサザエ雛、吊し雛でも魚や特産の伊勢エビの形をしたものが多く、生活に密着しているというか、漁師と海女の町ならではなんだなと感じた次第です。私の中では小さいひな祭りでありながら勝浦にも負けないぐらい印象に残っているひな祭りです。

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<風の祭事記 まちかど「つるし雛めぐり」 2013年3月初稿 - 2016年2月改訂>