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かつうらビッグひな祭りのポスター

風の祭事記 ~祭り、イベント訪問記~

かつうらビッグひな祭り

外房にある港町勝浦。ここで行われるひな祭りではとても多くのお雛様が飾られ、訪れる人はその数に圧倒されます。

・場所 : 勝浦港周辺の市街地、市役所付近
・開催日時 : 2月下旬から3月上旬
・スケジュール : 展示は9時~17時頃(場所に拠る)
・備考 : 稚児行列等日替わりのイベントがあります。
*開催場所、日時、内容等は年によって異なる場合があります。

*** かつうらビッグひな祭りの写真 ***

かつうらビッグひな祭りの写真
墨名(とな)交差点の展示

交差点の隅に約800体の人形が飾られています。

かつうらビッグひな祭りの写真
覚翁寺山門前の展示

約600体の人形が飾られています。

かつうらビッグひな祭りの写真
ハイライト的な遠見岬神社の石段飾り

約1500体の人形が飾られ、最上部には特大の「勝浦びな」が飾られています。

かつうらビッグひな祭りの写真
町中で見られる竹と雛人形

竹を使った展示が多いです。

かつうらビッグひな祭りの写真
古い享保雛などの展示

現在では勝浦市芸術文化交流センターにて展示されているはずです。

かつうらビッグひな祭りの写真
旅館松の屋の展示

建物自体が有形文化財の旅館です。
展示は名のある製作者の京雛でした。

かつうらビッグひな祭りの写真
漁港らしいお雛様展示

お雛様が大漁旗を持っていたりします。

かつうらビッグひな祭りの写真
民家の展示

家の外での展示が多く、目を楽しませてくれます。

かつうらビッグひな祭りの写真
子供のひな行列(稚児行列)

混雑した中を歩くのが大変そうでした。

かつうらビッグひな祭りの写真
踊りのパレード

多くの団体が参加していました。

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* かつうらビッグひな祭りについて *

房総半島の外房にある港町、勝浦で行われているひな祭りです。まず「ビッグひな祭り」という名前からしてインパクトがあるのですが、見上げるような巨大ひな人形が登場するひな祭りではありません。

ここの特徴はとにかく数が多いということです。その数3万体以上というからビックリです。とりあえず感想云々よりも数で圧倒される事は間違いありません。というか、ひな祭りを訪れて迫力のあるひな祭りだったな・・・というような感想になるのはここだけではないでしょうか。

勝浦のひな祭りは2月の下旬頃から3月3日まで行われます。他のひな祭りは1ヶ月ぐらいの期間があるのですが、ここはちょっと短めです。それもそのはずで数多くのお雛様を展示、管理しなければなりません。1ヶ月もそんなことをやったら・・・とまず思ってしまいました。

期間が短い分だけ密度も濃くなるというもので、期間中の週末には多くのイベントが行われます。イベントとしては、開会式、きんめ汁やちらし寿司、甘酒の無料サービス、松野長勝寺の竹灯籠と回廊飾り、お囃子演奏などといったものがあり、とりわけ日曜日に商店街を歩行者天国にして行われる「子供のひな行列」と「踊りのパレード」はこのひな祭りのハイライトとなるはずです。

子どもひな行列はひな人形の格好をするのかと思ったのですが、単なる遠見岬神社の稚児行列でした。ただ遠見岬神社の石段雛飾りの前でお雛様のように並ぶ様子はひな人形かも知れませんが、あまりに混雑しすぎて写真を撮るどころではありませんでした。「踊りのパレード」は民謡踊りの行進です。お雛様同様に人数の多さにはちょっとビックリしました。勝浦では民謡踊りが年配の方の趣味としてポピュラーなのでしょうか・・・。

雛飾りに関しては、先に挙げたようにその数の多さにひたすらビックリです。まずはこのひな祭りの象徴的なのが遠見岬神社の石段飾り。神社の60段の石段を利用して、約1500体の人形が飾られ、最上部には特大の「勝浦びな」が置かれています。見上げるような高さなので、なかなか迫力があります。そして夜にはライトアップされるそうです。

町中では墨名交差点(約800体)や覚翁寺山門前(約600体)の特設雛壇も圧倒感がありました。これだけ並んでいると・・・、凄い!きれい!面白い!楽しい!不気味!怖い!えげつない!・・・とまあ感想は人それぞれでしょうね。こういった展示の他にも町中の商店街、個人の家など至る所にお雛様が並べられています。これほど町中の屋外にお雛様が並べられているひな祭りはここだけでしょう。家の中に入っていく雛めぐりがあまり好きではない人でもここは楽しめるかと思います。

また、私が訪れたときは旧行川小学校でしたが、現在では勝浦市芸術文化交流センター(キュステ)で、約6千体のひな人形が飾られていたり、江戸時代の古い雛人形や押絵雛、創作人形などといった様々な種類の雛人形が展示しています。一際立派な享保雛が飾ってあり、この雛人形は「なんでも鑑定団」に出したやつなんだとボランティアの人が説明しているのが印象的でした。

感想としては、正直、ちょっと食傷気味になりました。なんていうか、お雛様が飽和状態といったらいいのでしょうか。これだけ多いと、人形一体に対しての有り難みが・・・と私のように考える人も少なからずいると思います。更に悪い事に私が訪れた日は少々風の強い日でした。あちこちで人形が段から転げ落ちていて、酷い時にはドミノ倒しのように何体も段から転げ落ちていました。ボランティアの人が慌てて拾っては並べているものの、「あっ、首が折れちゃっている・・・。どうしよう」といった事も多々。そういう光景を何度も見ていると、ちょっと数が多いのも・・・・と思ってしまいました。

でもこれだけ多くのひな人形を飾るという根性というか、努力というか、言葉で表せないほどの情熱には素直に感動してしまいます。これを真似をしようとするところは他にはないのではないでしょうか。また一般的に気性が荒いことで知られる港町ですが、このようにお雛様で町中が飾られるというのも、アンバランスというか、面白味があっていいのではないでしょうか。個人のお宅を回るようなひな祭りはどうも・・・という人でも楽しめることは間違いありません。

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<風の祭事記 かつうらビッグひな祭り 2010年3月初稿 - 2016年2月改訂>