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風の祭事記

風の祭事記 ~祭り、イベント訪問記~

和良比はだか祭り

四街道市の和良比地区では毎年2月25日に「和良比はだか祭り」といったちょっと変わった行事が行われ、県外からも多くの人が見学に訪れます。

・場所 : 皇産霊神社(四街道市和良比692)、和良比ヶ丘公園(和良比192-23 )
・開催日時 : 2月25日(定日)
・スケジュール : 午前11時祭礼(見学不可)、13~15時どろんこ祭り(見学可)
・備考 : ーーー
*開催場所、日時、内容等は年によって異なる場合があります。

*** 和良比はだか祭りの写真 ***

和良比はだか祭りの写真
幼児祭礼(子ども参り)

抱かれた赤ちゃんが次々にやってきます。

和良比はだか祭りの写真
泥塗り

やってきた赤ちゃんは顔に泥を塗られます。

和良比はだか祭りの写真
裸衆の結集

まず全員が池に集結します。

和良比はだか祭りの写真
凍っている池

凍る中頑張っていました。

和良比はだか祭りの写真
騎馬戦

泥投げ、騎馬戦が行われます。

和良比はだか祭りの写真
壮絶な戦い

かなり激しいです。

和良比はだか祭りの写真
休憩中の様子

途中何度か休憩があり、焚き火の周りで暖をとります。

和良比はだか祭りの写真
総代の胴上げ

社殿前で胴上げが行われます。

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* 和良比はだか祭りについて *

千葉市の北東に面して四街道市があります。ちょっと変わった名前ですが、昭和30年に千代田町と旭村が合併し四街道町が成立したのが始まりです。この四街道市の和良比地区では毎年2月25日に「和良比はだか祭り」といったちょっと変わった行事が行われ、県外からも多くの人が見学に訪れます。

和良比はだか祭りは和良比地区にある皇産霊神社の例大祭のことで、ふんどし姿となった男衆が神田に赤ちゃんを連れてきて、健やかな成長を祈って顔に泥を塗ったり、騎馬戦や泥の掛け合いを行います。泥だらけの裸祭りで、四街道のどろんこ祭りとも呼ばれています。

祭りの起源は明らかではないようですが、江戸末期から行われている伝統ある行事です。元々は神社と神田を往復する「お百度」の禊ぎ神事だったと言われ、それに幼児祭礼(子ども参り)が慣習化されたり、参加者が楽しむために騎馬戦や泥の掛け合いといったことが加わっていったような感じです。歴史がありながら文化財に指定されていないのは、そういった理由からだと思われます。

祭りの当日は11時から神社で神事が執り行われます。これは氏子のみで行われます。昔からの伝統なのか、カメラマンが押しかけて収拾がつかなくなったのか、後者のような気がしますが、一般の見学は不可となっています。

午後になると、カメラマンや見学者が大勢取り囲んでいる神社下の神田(御手洗池)で、幼児祭礼(子ども参り)が行われます。この日に備えて着飾った満1歳未満の幼児をふんどし姿の親族などが抱えて神田に降りてきて、注連縄の藁で神田の泥を額に塗って厄よけをし、子供の成長を願います。この時にみんなとてもいい顔をしているのが印象的でした。

この後神社に戻っていき、中入り。その後もう一つの顔である「どろんこ祭り」が始まります。まずは裸衆が円になって泥かけ、体慣らしといった感じでしょうか。ちなみに訪れたときは神田に氷が張っていました・・・。これが終わると再び神社に戻っていき、休憩。寒いので皆さん社殿前の焚き火にあたっています。

そして二回目の登場。走ってやってきます。今度は騎馬戦が始まり、ここからは熱い泥の掛け合いが行われます。いやみんな真剣です。激しいです。そして全身泥だらけです。これが終わると再び神社に戻っていき、中入り後また騎馬戦が始まります。戻っていく際には観客にも泥を塗っていきます。塗られると厄除けになるので、地元の人は喜んで塗られていました。

3回目も騎馬戦が行われ、それが終わると神社に戻った際に社殿のところで総代を胴上げしていました。そして裸衆は再び神田に向かい最後の騎馬戦を行います。この頃になると池の周りに人垣ができていたのもなくなり、もう白かった褌は真っ黒。畑に墨を入れているのかと言うぐらい真っ黒になります。

今ではすっかり人気の行事となっていて、とても多くの人が訪れるために会場は非常に混雑します。それも訪れてみて納得。思いのほか、泥の掛け合いなどが激しく、見ていても楽しいのです。もちろん神様、祭りの参加者である裸衆も楽しんでいることでしょう。その場にいる人が一同に楽しめるというところがこの行事の人気となっているようです。

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<風の祭事記 和良比はだか祭り 2016年2月初稿 - 2016年2月改訂>