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風の祭事記 ~祭り、イベント訪問記~

九十九里町 元旦祭(初日の出遥拝)

関東でも初日の出で有名な九十九里。その中でも多くの人が訪れ、雄大な日の出を見ることができるのが、九十九里町の片貝中央海岸です。

・場所 : 九十九里町片貝中央海岸(千葉県山武郡九十九里町片貝)
・開催日時 : 元旦(毎年定日)
・スケジュール : 午前6時45~50分頃に日の出、5時半頃から鰯汁などの配布
・備考 : ーーー
*開催場所、日時、内容等は年によって異なる場合があります。

*** 九十九里町 元旦祭(初日の出遥拝)の写真 ***

九十九里町 元旦祭(初日の出遥拝)の写真
海岸に設置されているたき火

日の出まで暖をとることができます。

九十九里町 元旦祭(初日の出遥拝)の写真
大鏡餅

巨大な鏡餅が祀られています。

九十九里町 元旦祭(初日の出遥拝)の写真
黒潮太鼓の演奏

手が冷たそうでした。

九十九里町 元旦祭(初日の出遥拝)の写真
鰯汁の配布

とても手際がいいので列の進みが速いです。

九十九里町 元旦祭(初日の出遥拝)の写真
海岸で日の出を待つ人々

多くの人が海辺で日の出を待ちます。

九十九里町 元旦祭(初日の出遥拝)の写真
日の出

水平線から昇ってくる朝日は感動的です。

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* 九十九里町 元旦祭(初日の出遥拝)について *

関東で初日の出のメッカといえば九十九里浜でしょうか。九十九里浜はご存じの通り房総半島の東側に広がる長い浜です。そのほとんど場所で太平洋の大海原から昇ってくる初日の出を見ることができ、毎年九十九里地域には3万5千人を超える人が訪れているそうです。

その九十九里地域の中心は九十九里町になり、片貝中央海岸やふるさと自然公園センターでは初日の出に合わせて元旦祭が行われます。またこの他の地域でも匝瑳市の八日市場海水浴場(吉崎浜)では初日の出にあわせてよさこいが行われていたり、山武市蓮沼海浜公園ではけんちん汁を配布していたり、そのほかの幾つかの浜でも餅の配布を行っていたりと、九十九里浜地域では大勢で初日の出や新年を祝う風潮があるような感じです。

九十九里浜は名前の通り99里ある浜で、1里は約4キロなので、×99で全長396キロの長い浜・・・、って、これでは東京から名古屋よりも長くなってしまいます。なんで九十九里なの・・・、と調べてみると、なんでも古くは玉浦(玉の浦)と呼ばれ、源頼朝の命で6町を1里として、1里ごとに矢を立てたところ99本に達したという伝承から九十九里浜と言われるようになったとの説が有名だとか。その頃使われていた1里は6町(1町は約109m)で、109m×6町×99里で計算すると約64.7キロとなり、現在の全長が約66キロとだいたい一致します。

って話がそれてしまいましたが、その九十九里浜の中心地九十九里町では元旦の朝に元旦祭といわれる行事が片貝中央海岸で行われます。夜中から浜には大きなたき火が幾つか炊かれ、訪れる人が暖をとれるようになっていて、朝五時半になると、甘酒・いわしの丸干し・町婦人会の手づくりいわしの団子汁が無料で配付されます。このいわしの団子汁のおいしいこと。江戸時代からの「いわしの町」と知られているだけはあります。また地元の黒潮太鼓・西の下獅子舞の披露も行われ、退屈になりがちな初日の出までの間を地元の人達がもてなしてくれます。

会場内には巨大鏡餅が供えられていますが、これは元旦祭の一環で、日本一の大鏡餅に挑戦という事で年末に地域の人達が餅つき大会でついたものです。元旦には大鏡餅重量あてクイズ、 年頭メッセージボードを楽しむことができ、年明け、成人式の日に鏡開き式が行われ、来訪者にお雑煮、お汁粉がふるまわれるそうです。

これが九十九里町の元旦祭となります。特に大きな行事がないと感じるかもしれませんが、町を挙げて大勢の来訪者をもてなそうといった心が伝わってきます。特に私のようにバイクで訪れる人間にとっては寒い中走らなければならないし、現地に到着しても待ち時間に車で暖をとることも出来ないしと寒いことこの上ありません。でもたき火があったり、暖かい鰯汁や甘酒などが振る舞われたりすると、非常にありがたく感じます。おまけにその鰯の団子汁がおいしいときたらたまりません。初日の出が見えるか微妙な天気だとしても、この鰯汁を食べるために九十九里を目指してもいいのではないでしょうか。

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<風の祭事記 九十九里町 元旦祭(初日の出遥拝) 2011年1月初稿 - 2016年2月改訂>